英語の早期教育って必要?

日本語も含めて、言語を学ぶ時に、音感やリズム感があると、習得がスムーズになるのだと常日頃思っている。ある脳科学者が著書で、音を司る脳と言語を司る脳は、ほぼ一致しているから、言葉を習得する3、4歳に、最初の習い事として音楽を選ぶと、「耳の力」が身に付いて、後々、英語学習の際、音の聞き分けが上手くなる、と書いていた。そして、外国語学習のゴールデンエイジは、言語能力の発達が著しい8~10歳だと言っている。特にリスニングとスピーキングを伸ばすには、この時期にスタートするとよいのだそうだ。超早期英語教育の効果はまだ明らかになっていないという。

同じように、韓国の児童早期教育研究所が2016年2月に、「幼少期の外国語習得は効果が高い」という定説を覆す論文を発表した。それによると、例えば5歳児にリーディングやスピーキングを学習させても、高い効果を期待できず、ただ英語の音を聞くことをさせるほうが、効果が高いと指摘した。また、ノルウェー大学の脳科学者の最新の研究では、子供が外国語を学習するには、スクリーン上で学習しても効果は得られず、実際の人との対話を通して学習することが必要だと指摘している。

これとは反対に、外国語の早期教育を勧める、研究者もいる。英語と同じ言語圏だと、構造上早期教育が効果を期待できるのかもしれない。いずれにしても、外国語学習でよく言われているように、幼少期に、英語の歌などの音楽にできるだけ触れて、日本語の能力が開花する8歳頃に、実際に外国人から英語のコミュニケーションを学ぶ(外国人と英語で触れる機会を作る)のが、英語力を身に付けるのに早道なのかもしれないと個人的には思う。

参考:

Early stimulation helps give a boost to brain development Jan.7, 2017 Science Daily

Early Language Learning Not Very Effective, Says Study

Digital Chosun February 13, 2016 08:10

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